制服のボタン
放課後。
「陵弥の誕生日っていつ?」
「俺?…11月1日」
「何が欲しい?」
「凜花…」
……………。
こんな風に照れる事をサラリと言えてしまう陵弥に。
まともに聞いた私がバカだった…
黙り込む私の頭にポンと手を置いて。
「何だよ…正直に言っただけだろ」
って…。
不意に私の唇にキスした。
いつから私は、こんなに激甘になっちゃったんだろ…
数ヶ月前までの私なら考えられないな…
陵弥だから…
好きだから…
受け入れてしまう。
傷付いても、傷付けても離れられなかった。
陵弥の匂いが頭を麻痺させてクラクラする。
陵弥の温もりが心地よくて身体を預ける。
陵弥の言葉が私を素直な気持ちにさせて。
「…陵弥…好き…」
「ばーか。知ってるよ」
………………
………………