制服のボタン
結局。
私が選んだのは香水。
色々な香りを調合して、自分だけのオリジナル香水を作って貰えた。
瓶も選んで陵弥に似合いそうなブルーの小瓶に。
陵弥をイメージした甘くて深い香りの香水。
色違いの小瓶に自分用も購入した。
普段、香水なんか付けない私でもくどく感じない柔らかい香り。
綺麗にラッピングして貰い後は誕生日に渡すだけ…
プレゼントも決まり満足する私に沙織が。
「陵弥の誕生日って文化祭の日でしょ?」
「うん。だから前の日に渡そうと思って」
「ホストだもんね…凜花と同じ香りしてたら他の女が近寄れないしね」
って…
そうゆう意味じゃないけと……
「卓もさホストだし女の子に囲まれるのよね…アイツ浮かれまくりでムカつくのよね」
……。
卓君…しっかりしなよ…
沙織を怒らせたら怖いよ。
まぁ卓君なら大丈夫…だよね…?
って、沙織?
一点を見つめる沙織。
その視線の先には。
……………。 嘘…