制服のボタン


翌日。



沙織は学校を休んだ。




昨日の夜にメールを送ったけど返事はなかった。





文化祭を間際に控えて、授業は午前中だけで午後は文化祭の準備だ。




午後。



陵弥のクラスに向かう。



正直言って陵弥のクラスには行きたくない。




陵弥の取り巻きだった女子がいっぱいいるし。



好奇の目で見られるし。





陵弥のクラスの前まで行くと平山に出会した。





「陵弥なら中だけど呼ぶ?」



…へっ?



キョトンとすると。



他の女子も出て来て。



「あれー陵弥と約束?中にいるよぉー」




とか…


なんか普通なんだけど…




クスッ…




…何…




「もうみんなアンタは陵弥の彼女だって認めてるよ。誰も何もしないし。それに…」



それに?



「何かしたら陵弥に何されっか知れたもんじゃない」




って笑い出した。


他の女子らも、そうそうって頷いてるし。




平山ってこんなキャラだったっけ?







< 135 / 177 >

この作品をシェア

pagetop