制服のボタン
翌日。
沙織は学校を休んだ。
昨日の夜にメールを送ったけど返事はなかった。
文化祭を間際に控えて、授業は午前中だけで午後は文化祭の準備だ。
午後。
陵弥のクラスに向かう。
正直言って陵弥のクラスには行きたくない。
陵弥の取り巻きだった女子がいっぱいいるし。
好奇の目で見られるし。
陵弥のクラスの前まで行くと平山に出会した。
「陵弥なら中だけど呼ぶ?」
…へっ?
キョトンとすると。
他の女子も出て来て。
「あれー陵弥と約束?中にいるよぉー」
とか…
なんか普通なんだけど…
クスッ…
…何…
「もうみんなアンタは陵弥の彼女だって認めてるよ。誰も何もしないし。それに…」
それに?
「何かしたら陵弥に何されっか知れたもんじゃない」
って笑い出した。
他の女子らも、そうそうって頷いてるし。
平山ってこんなキャラだったっけ?