制服のボタン
明日は文化祭だと言うのに、沙織は学校へ姿を見せないまま。
携帯も繋がらないし。
卓君からも笑顔が消えていた。
見かねた私は、沙織の家に向かった。
沙織の家の直ぐ近くにあるコンビニの前を通り過ぎた時。
「離してよっ!!」
って声がして足を止めた。
振り返ると。
「沙織!」
コンビニの中から男2人に両腕を掴まれて連れ出されていた。
「凜…花…」
他校の制服を着た男達は金髪で如何にも、遊んでますって感じで。
「ちょっとアンタら沙織に何すんのよッ!」
と、叫んだ私にまで絡んで来た。
「おやぁーこっちの彼女も可愛いねぇー」
って、一人が私の腕を掴む。
「ちょっと!触んないでっよ!!」
身を捩って抵抗して見るも、ヒョイと簡単に肩を掴まれる。
沙織もガッシリと腕を掴まれ。
「俺らと遊ぼうーよ」
って。
遊ぶか…キモイ…
コンビニのバイトの女の子は中でオロオロ…