制服のボタン



それを見ていた陵弥と私は顔を見合わせて微笑んだ。




「っとに面倒くせぇな」





って言う陵弥。





こんな事言ってるけど。



ついこの間は私達がそうだったんだよ…




今更だけど。




陵弥は私が避けてた間に嫌になんなかったのかな…



普通だったら嫌いになられても当然だったし。





陵弥に聞いてみた。






「…陵弥は私が避けてる間に嫌になんなかったの?」




すると。





「ばーか。誰が嫌になるか!俺はお前を離さない自信あるからな」




って自信たっぷりに笑った。






その自信は何処からくるんだか…




フフンと笑いながら首を屈めて。





私の唇にキスした。









その夜。




卓君と仲直りしたと沙織から電話があった。





やれやれ…。




そして。



日付が変わるのを待って陵弥にメールを送った。






『誕生日おめでとう』







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