制服のボタン
「クリスマスパーティ?」
「うん。沙織と卓君と陵弥の家で…ダメ?」
って、上目遣いで陵弥を見上げると。
「ばーか。そんな顔するなダメな訳ないし…その代わり…」
…その代わり…?
陵弥の顔が近付いてきて。
「その日はずっと一緒にいて…」
ってキス。
ずっと一緒って…泊まれって事だよね…?
「嫌か?」
そう聞く陵弥に。
真っ赤になって。
「…嫌…じゃない…」
恥ずかしくなって俯く私の頬を、陵弥の大きな手が包み込み。
唇を重ねた。
……ん……んっ…
優しいキスから深いキスへ。
陵弥の首に腕をまわすと。
【ピンポーン】
…インターフォン…
それでも陵弥は唇を離してくれなくて…
【ピンポーン】
【ピンポーン】
【ピンポンピンポン】
【ピンポーン】
「あーウザッ誰だッ!」
邪魔された陵弥がキレ気味に玄関を開ける。
こんな事…前にも……
「あーコラッ幸樹!」
こ、幸樹君?
そう思った時にはもう。
「やっぱり凜花ちゃんここにいたぁー」
って、抱き付かれた。