制服のボタン
幸樹君の笑顔に、少しだけ抱いていた警戒心が緩んだ。
遠回りして着いた陵弥の家。
リビングのソファーに座ろうとした時。
「キャッ」
後ろから羽交い締めにする様に、幸樹君が抱き着いて来た。
「ちょ、ちょっと幸樹君止めて」
抵抗しても力で敵う訳もなく。
更に腕の力が強まる。
この時気付いた。
幸樹君は一人の男なんだって…
軽はずみに2人きりになる真似をしてしまった事に、後悔しても…もう遅い…
「陵弥なんかより俺にしなよ凜花ちゃん…」
幸樹君…
……本気……?
「…何で私…なの…」
ずるずると引きずられ。
陵弥のベッドに倒される。
両手を押さえ付けて私の上に四つん這い。
「や、止めて…幸樹君」