制服のボタン
「ち、違う。私幸樹君に何もされてないからッ!
お願い止めて陵弥…」
すると。
陵弥は幸樹君を床に叩き付ける様に離し。
陵弥は私を抱きしめた。
私は陵弥に抱きしめられたまま。
「幸樹君…さっき何で陵弥なんだって聞いたよね?
私が抱かれるのが怖くて拒否し続けてた間も、陵弥はずっと待っててくれたんだよ…陵弥は身体だけでなく心まで抱きたいって言ってくれたの…
私は陵弥じゃなきゃ駄目なの…陵弥が好きだから…」
私がこう言い切ると。
陵弥は私を優しい目で見つめて。
ブラウスのボタンを直してベッドに座らせた。
そして。
床に座り込んでいた幸樹君を立たせると。
「幸樹…俺のものばっか欲しがんな。凜花は諦めろ」
と、言ってから。
「一発殴らせろ!」
ボカッ
と、殴っちゃった…
幸樹君はよろめき。
口元を擦りながら。
「…ごめん…」
そう言った。