制服のボタン
翌朝目が覚めると陵弥は綺麗な顔で寝息を立てていた。
陵弥の顔を見つめる。
本当に綺麗な顔。
少し開いた唇がちょっとエロチック……
そっと顔を近付けて。
触れるだけのキスをした。
……ん?……
唇を重ねた途端にギュッと抱きしめられ。
「いつまでも見んな。恥ずかしい…」
って起きてたの……
「凜花が目覚ます前から…」
ず、ずるい…
「私の寝顔見た?」
陵弥はニッコリ笑いながら。
「見た」
って…もぅっ……
「…幸せな気分だった」
……陵弥…
「朝、目が覚めると凜花が隣にいて…いつか一緒に…暮らせたらいいなって…」
陵弥…それって……
「いつかちゃんと言うから待ってて」
私は涙が溢れた。
涙でぐちゃぐちゃになった顔で頷いた。