制服のボタン
「陵弥…これクリスマスプレゼント」
私が陵弥にあげたのは。
シルバーのチェーンネックレス。
陵弥に貰ったペアリングを首にかけてもいい様にって思ったから。
「サンキュ…これは俺から」
包みを開けると誕生石のピンキーリングの付いたネックレス。
「いつか指にはめる本物渡すから」
って……
「…ぅん…ありがとう陵弥」
私は陵弥に抱きついた。
つまらない日常の中で。
私の髪が絡めた陵弥のボタン。
偶然じゃなくて必然的な出会いだった。
本気で人を好きになった事のない私に。
色んな感情を教えてくれて、もう…離れられないと思うほど好きになってた。
「陵弥…大好き」
「ばーか。当たり前だ!」
自信たっぷりに…
「俺も…好きだ」
「ばか!当たり前じゃん」
私だって自信あるもん。
end