制服のボタン


「陵弥…これクリスマスプレゼント」




私が陵弥にあげたのは。

シルバーのチェーンネックレス。




陵弥に貰ったペアリングを首にかけてもいい様にって思ったから。





「サンキュ…これは俺から」




包みを開けると誕生石のピンキーリングの付いたネックレス。




「いつか指にはめる本物渡すから」




って……



「…ぅん…ありがとう陵弥」





私は陵弥に抱きついた。




つまらない日常の中で。




私の髪が絡めた陵弥のボタン。


偶然じゃなくて必然的な出会いだった。





本気で人を好きになった事のない私に。




色んな感情を教えてくれて、もう…離れられないと思うほど好きになってた。





「陵弥…大好き」


「ばーか。当たり前だ!」


自信たっぷりに…





「俺も…好きだ」



「ばか!当たり前じゃん」



私だって自信あるもん。







end




< 176 / 177 >

この作品をシェア

pagetop