制服のボタン
「ふうぅーん。いっそ付き合っちゃえば?」
陵弥の事を沙織に告げると、私達の事を楽しんでいるみたい。
普通、親友なら心配じゃないのか?
楽しむなって…
沙織と別れ。
借りたスエットの入った紙袋を持って下駄箱に向かう。
そこには数人の女子に囲まれながら、つまらなそうな顔をして下駄箱に寄りかかった陵弥がいた。
私に気付くと。
「ヨウッ」
と手を上げ笑顔を見せる。
一斉に集まる視線…
…普通このタイミングで声かけるか…
そこの女子の怒りを煽ってどうすんのよ…
案の定女子の中の1人が。
「何よアンタ!今度は陵弥にちょっかい出してる訳!?」
はぁぁ?…ちょっかい出されてるのは私なんですけど。
って、私が言っても通用する訳ないか。
こうゆう時は無視よね…
無視する私に女が声を荒げて。
「ちょっと!何とか言いなさいよッ!
遊びなら陵弥じゃなくてもいいでしょッ!どーせ誰とでも寝る…『やめろッ!?』