制服のボタン
…や…可愛い…………
可愛いって………
…えっ?
……ぉと…こ?
呆然とする私に。
「なぁんだ凜花ちゃん来てたの」
笑顔満開で、瞳をキラキラさせて私の両手を握ってる。
来てたのって…やたら馴れ馴れしいこの人誰…?
しかも私の名前…?
ああ…噂で名前くらい知ってるか…
「お前が来るとややこしくなんだよッ!」
陵弥の言う様に、私は何が何だか…
私は眉間にシワ寄せて、?マークいっぱいの顔をしていたに違いない。
………プッ……
陵弥が吹き出したかと思ったら。
ゲラゲラと部屋中に2人の笑い声が響いた。
私…何で笑われてんの?
ちょっと…何でよ…
意味もわからず、ただ笑われるだけの私。
「あはははぁ…ゴメンね…」
涙目を擦りながら、こう言うこの人…本当に誰?