制服のボタン
真相
「俺、陵弥のツレで、
立谷 卓っての宜しくね凜花ちゃん」
「はぁ…沢村 凜花です…」
「君、有名だから知ってるけどね」
あーどうせ誰とでも寝る女って噂か…
私が目を反らすと。
陵弥が。
「コイツも噂で人を判断する様なヤツじゃないから」
そう言って卓と顔を合わせて笑った。
何か拍子抜け…
私はストンとソファーに座り込んだ。
すると陵弥が。
「何、脱力してんだ?」
「だってアンタの女が来て修羅場になんのかと…」
「ばーか女なんていねぇし。いたらお前を連れて来る訳ねぇから」
すると卓君までも。
「そうそう。コイツ女にモテる癖に噂で損してっからね」
って。
「るせえッ余計な事言ってねぇで帰れ!?」
「んだよ…せっかく来てやったのに冷たいねぇ」
目の前でテンポよく繰り返される2人の会話に、着いて行けなくてポカンとなる。
何か可笑しいかも…