制服のボタン
クスッ…
笑い出した私に卓が。
「凜花ちゃんて普通に笑えるじゃん」
……えっ?…
「あーいや、いつもつまらなそうな顔してたし、笑った顔見た事ないから…」
「…いつも…?」
「あぁ、俺ら中庭でサボってるから、窓際の凜花ちゃんよく見てるし。噂も知ってるけど全然違うなぁって」
あぁ…あのベンチ…
更に卓君は。
「陵弥も噂はあるけど、決して噂通りじゃないし、一時期ケンカばっかしてた頃もあって噂になってるけどさぁ、ヤバイ事なんかしてねぇし。何か凜花ちゃんと陵弥って似てるからさ」
こんな事を話した卓君に。
「お前さ本当に余計な事ばっか喋るよな」
陵弥がそう言うと。
「ヘイヘイ。邪魔者は消えますよ。じゃね凜花ちゃん。陵弥の事宜しく頼むよ」
って、ウィンクなんかして帰って行った。
何か嵐みたいな人…
一体、何しに来たの…
私と陵弥が似てるなんて…
…変なの…