制服のボタン
ようやく唇を離された時。
私の身体は壁を伝いズルズルと床に崩れた。
息が上がり放心状態の私。
「大丈夫か?」
頭の上から声をかけられ。
潤んだ瞳で見上げると。
「…そんな顔すんなよ」
って、軽く唇に触れるだけのキスをした。
私を立たせてくれた陵弥を見つめると。
「だからその顔ヤバイって。他の男に見せんなよな」
「……」
他の男になんか出来るわけないじゃん。
キスだけでこんなになったの陵弥が初めてだもん。
私だってビックリだよ…
それに…
陵弥の傍にいたら他の男なんか寄ってくる訳ないじゃん。
「…ばか…」
私は陵弥の胸にコツンと頭を着けた。
陵弥が傍にいろって言うならそれもいいかな…
なんて思ってしまう。
信じろって言うなら信じてみてもいいかな…って…
私どうしたんだ…
陵弥のキスでおかしくなった…?