制服のボタン
次の日。
学校に行くと女子生徒からの視線が痛い。
おまけにヒソヒソと…
言いたい事あるならはっきり言えば。
思いあたる事…
…あー昨日の事…か…
あーあ。
また色々言われちゃうんだ。
教室に入るとやっぱり女子からの痛い視線。
気付かない振りして席に着いて突っ伏した。
それでも聞こえてくる噂話。
(えー今度はあの川上君)
(よくやるよねぇあ)
(身体で落としたんじゃないの)
(だって誰とでも寝るからじゃない)
…噂話は本人に聞こえないとこでやってよ。
しかも全然違いますけど…
…ふん。くだんない…
「今度は何したのかしら?噂のカノジョ」
顔を上げると。
さっさと報告しろと言わんばかりの顔で、腕組みをした沙織が見下ろしていた。