制服のボタン
校門を出た所で陵弥が肩を叩かれた。
「ヨウッ!」
声の主は…確かこの前陵弥の家に来た…立谷 卓君だっけ…
「随分と派手にやったなぁ」
って、陵弥の肩に腕を回して笑ってる。
「見てたのかよ…」
ちょっと照れくさそうに答える陵弥。
「久々にマジ切れした陵弥が見れてオモシレかったし」
何かこの人可愛い…
この間は突然でわかんなかったけど、この人も陵弥とはタイプは違えど綺麗な顔。何てのか子犬みたいな可愛い笑顔…
茶色の髪をフワッとセットしている陵弥とダークでサラサラの髪の卓君。
2人とも綺麗な顔してるし。
背だって陵弥と変わんないくらい高い。
この2人が並ぶと目立つ…
私って言い寄って来た男しか付き合った事なくて、
男に対して興味薄かったってのを実感した。
だってこんな目立つ2人を最近まで全然知らなかったし…
大した男と付き合ってなかったし。
…私ってやっぱバカ…
「お前、卓に見とれてんの?」
は…?