制服のボタン

すると卓がそれを見て。



「陵弥はずっと前から凜花ちゃんにベタ惚れなんだよね…」



えっ? ずっと前から?



「どうゆう事?」




私は卓君の前まで身を乗り出した。




ちょっと引き気味の卓君が。


「まぁ座ろーよ?」



あ…


「あぁ…ごめん…」



と座り直すと。




卓はニッコリ微笑えんで話し始めた。





「俺ねぇ、凜花ちゃんの友達が好きなんだよね…」





友達ね……えっ?友達? って…まさか…




「うん。沙織ちゃん。」


シレッと言う卓君とは逆に。



えっえぇぇぇっーーー!?



「そんなに驚く?
好きって言っても片思いなんだけどさ…」




こう言う卓君が切なそうな顔をしてるのは、言ってる事が嘘じゃないんだって感じた。




「入学した時からずっと好きで、ずっと目で追ってたんだ。隣にはいつも凜花ちゃんがいて目立ってたから…なのにいつもつまらなそうで」




つまらないって思ってたのは確かだな…



毎日退屈で…




ただ、何の刺激もないまま日々過ごしてた。





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