制服のボタン

卓君と別れてやっぱり2人で居るのは陵弥の家なわけで…





好きって気持ちを自覚しちゃうと意識も過剰になっちゃうし…




さっきから私、目が泳ぐ…まともに陵弥と目が合わせらんないもん。





ずっと私を好きだったなんて聞いちゃったしさ。




「意識し過ぎだから」



隣に座ってる陵弥にもわかる程挙動不審…





ちょっと腕が触れただけでビクッと反応する。





急に引き寄せられ、頬を両手で包まれて。





「意識すんな。俺まで恥ずかしくなるだろ…
それに意気なり抱いたりしないから。
身体だけって思われる様な事はしたくない。

俺はお前の心まで全部抱きたいんだ…

だから…俺しか考えらんない様にしてやる。」






そう…
自信たっぷりに言って。




キスした。




陵弥の甘く溶ける様なキスは私の思考回路を奪い、何も考えられなくする。






こんなキスして…
陵弥意外考えられる訳ないじゃない…





もう私の頭の中全部が陵弥だけだよ…










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