制服のボタン


私の髪に指を絡めた陵弥が。




「これで凜花の全部俺の…」




…愛しい…愛しい…
陵弥が愛しい…




「陵弥も私だけって約束して…」






そう言うと陵弥は私にキスして。




「ばーか!初めから凜花だけだろ」





そう言った…





…クスッ…


…嘘つき…



初めてのはずないでしょ…

あんな抱き方しといて…


それに陵弥だもん。



…私だって…





もっと早く陵弥と出会ってたら…





…でもいい。




これからは私だけ…





私も陵弥だけだから…






過去は振り向かないよ…





未来だけ見つめて…







陵弥の優しい手が私の頬に触れる。






指先から陵弥の気持ちが伝わる…




陵弥の大きな手を包む様に私の手を重ねる。






見つめ合って。





そしてまた…




唇が重なかり。







甘い時に身を委ねる…

………………






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