制服のボタン
制服を整えベッドの端に腰を下ろす。
ちょっと恥ずかしくてまともに顔見れない…
まだベッドの中にいる陵弥が私の髪を撫でながら。
「腹減った…」
…目が合って…
……プッ…………
恥ずかしいのなんか吹き飛んで2人で吹き出した。
「何か作ろうか?」
こう見えて料理はそこそこ出来るんですけど…
何…?…その疑いの目は…
「料理なんか出来んの?」
やっぱり…私に料理なんか無理って思ってたんだ。
横目で陵弥を睨むと寝室を出た。
手首に付けていたゴムで髪を束ね、キッチンに入る。
冷蔵庫を開けると。
…食材…結構あるじゃん…
もしかしてちゃんと自炊してんのかな…
いや、陵弥ならしてそう…
あんまり出歩くの好きじゃないみたいだし。
適当に材料を取り出し料理に取りかかる。
いつの間にかスウェット姿の陵弥が、真向かいに座っていた。
「食えるモンにしてな」