制服のボタン
陵弥の噂の根元はマジキレした鋭い顔。
だけど、噂通りじゃなくて本当は甘くて優しい。
自信過剰でぶっきらぼう。
出歩くのが嫌いな陵弥。
親は海外赴任中。
1人暮らしで自炊する陵弥。
少しずつ知って事が増えていく…
そして。
私が居るから淋しくないと言う陵弥。
全部好きだよ…
「いつも部屋ばっかだな…今度出掛けるか」
優しい目を向けてくる陵弥。
私も陵弥の目を見て微笑み。
「…ヤダ…」
片肘付いていた陵弥がコケた。
「な、何で?」
立ち上がり私の目の前に立つ陵弥を見上げ。
「…だって…外出たら女の子がみんな陵弥ばっか見てなんかヤダ…」
これって独占欲…?
ヤキモチ…
「ばーか。そんなのお前も同じたろ」
は?
「お前って男に興味薄いつうか鈍いつうか…
男の視線に全く気付かねぇのな」
陵弥の言ってる意味がさっぱりわかんない…