制服のボタン

陵弥の噂の根元はマジキレした鋭い顔。



だけど、噂通りじゃなくて本当は甘くて優しい。



自信過剰でぶっきらぼう。



出歩くのが嫌いな陵弥。



親は海外赴任中。




1人暮らしで自炊する陵弥。




少しずつ知って事が増えていく…





そして。




私が居るから淋しくないと言う陵弥。





全部好きだよ…






「いつも部屋ばっかだな…今度出掛けるか」





優しい目を向けてくる陵弥。

私も陵弥の目を見て微笑み。









「…ヤダ…」



片肘付いていた陵弥がコケた。



「な、何で?」




立ち上がり私の目の前に立つ陵弥を見上げ。






「…だって…外出たら女の子がみんな陵弥ばっか見てなんかヤダ…」





これって独占欲…?


ヤキモチ…







「ばーか。そんなのお前も同じたろ」





は?






「お前って男に興味薄いつうか鈍いつうか…
男の視線に全く気付かねぇのな」





陵弥の言ってる意味がさっぱりわかんない…







< 69 / 177 >

この作品をシェア

pagetop