制服のボタン
舐め回す様に身体を這い。
触り。
耳にかかる男の荒い息遣い…
気持ち悪い…
…私…もうダメ…
こんな奴らに…
陵弥の顔が浮かんだ。
なのに…身体に触れる感触は陵弥じゃない…
陵弥…ごめんね…
ガダガタカダッーンッ!!
………………
………………
薄暗い倉庫の重たい扉が開き。
「テメェーらふざけた真似してんじゃねぇツ!!?」
…陵弥…?何で…
薄暗い倉庫に浮かぶ陵弥の顔は。
無表情に近い刃物の様に鋭い目付きで。
いつか下駄箱で見たマジキレした顔…
陵弥の顔を見るなり青ざめ、手を押さえ付けていた男達は離れ後退りした。
上に被さっていた男も私から離れ。
「まっまだ何もしてねぇ…」
と声を震わせた。
「凜花!」
陵弥は私の露になった姿を見ると更に険しい表情になって私の元に駆け寄り抱き起こしてくれた。
プルプルと震える私を腕の中に抱き。
「もう大丈夫だ…」