制服のボタン
どれくらい眠っていただろう…
…ん……瞼が重たい…
「目、覚めたか?」
陵弥の声がしてパチっと目を開けた。
「凜花…ごめんな…俺のせいで…」
私の頭を撫でながら。
陵弥が言った。
少し声が震えていた…
「大丈夫…ごめんね心配掛けて…」
陵弥の苦しそうな顔見るとまた胸が痛くなって涙が溢れる。
陵弥が優しく指で涙を拭って触れるだけのキスをした…
陵弥が潤んだ瞳で見つめて…
頬に触れる。
「陵弥…」
「凜花…に触っていいのは俺だけだ」
って、私の首に顔を埋める。
すると。
ビクッと反応する私。
ハッとした様に陵弥は私から離れた。