制服のボタン
…あー…そうゆう事…?
後退りする私…
私は陵弥に背を向けて走って公園を出た。
「凜花!」
背中に陵弥が私を呼ぶ声がしたけど振り向かなかった。
直ぐに、私を追って来た陵弥に腕を掴まれ捕まる。
俯いたまま何も言わない私に。
「話を聞いて」
「私は聞きたくないっ」
そう言うと。
私を無理矢理引っ張って陵弥の家に連れて来られた。
玄関の扉を閉めると私を抱きしめた。
「…凜花…話し聞いて」
「…陵弥は…抱けない私が嫌になった…?」
「…何言って…」
「だから…平山…?」
「凜花…何言ってんの?」
自分でもこんなに醜い言葉が出て来るなんて思わなかった…
「…もう…ヤダ…」
ポロポロ涙が溢れて床にも落ちる。
何も言うなと言わんばかりに、陵弥が唇を押し付けて私の唇を塞ぐ。
……っ…ん……
「…はっ…離して…」
私の言葉なんか無視して。
陵弥が私を抱き上げベッドへ運ぶ。