ハイスクールデイズ
「こ、こんにちは……」

回れ右するタイミングを失ったモモは、ぎこちない笑みを唇にのぼらせた。

英文の原書と思われる分厚い書籍から顔を上げた正隆は、無言のままどこか冷ややかな眼差しを向けてきた。

急に居心地が悪くなり、そのまま前を通り過ぎようとした時、いきなり腕をつかまれた。

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