ハイスクールデイズ
責めるような、すがるような眼差しに、モモは視線を泳がせた。
「い、伊集院君と私とじゃ、月とすっぽんだもん。 あなたは大会社の社長の息子で、お金持ちで、学校一、ううん、日本一頭が良くて、スポーツだってできるし、生徒会の副会長だし、背が高くて、足が長くて、顔も良くて、女の子は全員あなたのファンで……」
「全員じゃない」
「全員よ!」
「だったら、お前はどうなんだ!?」
「わ、私は……」
「誰に好かれたって、お前じゃなきゃ、意味ないんだよ!」
「い、伊集院君と私とじゃ、月とすっぽんだもん。 あなたは大会社の社長の息子で、お金持ちで、学校一、ううん、日本一頭が良くて、スポーツだってできるし、生徒会の副会長だし、背が高くて、足が長くて、顔も良くて、女の子は全員あなたのファンで……」
「全員じゃない」
「全員よ!」
「だったら、お前はどうなんだ!?」
「わ、私は……」
「誰に好かれたって、お前じゃなきゃ、意味ないんだよ!」