ハイスクールデイズ
一目ぼれなんて、ばかげている。

ずっと、そう思っていた。

でも、入学式の朝、桜の木の下に佇む姿に見とれていたことは、まぎれもない事実だ。

講堂に入ってからも、僕はあなたを探していた。

だから大勢の目の前で失態を演じたことを恥じる気持ちより、あなたとの接点ができたことを喜ぶ気持ちの方が大きかった。

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