ハイスクールデイズ
時計の針は午後六時五十分を示していた。

携帯電話に伸ばしかけた手を引っ込めて、モモは、はじかれたように立ち上がった。

(たぶん無理、ううん、今すぐタクシーで駅に向えば……)

答えを出す前に、夢中で表に走り出た。

耳元で風の音がする。
全力疾走なんて、高校の頃以来だ。

正隆の手紙の最後は、こう結ばれていた。

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