ヲタ恋
「じゃっじゃぁ、始めに自己紹介しよっか♪」

春が作り笑顔のまま言った。私もつられて作り笑顔をする。

「あっそうだね!自己紹介しよ〜」

そう言うと、ヲタク3兄弟は顔を見合わせて頷いた。それを見て、私と春も顔を見合わせて頷いた。

「じゃぁ、一番!高原春(タカハラハル)です♪部活でトランペット吹いてます!!よろしくねぇ♪」

さすが春!!明るいのぉ。私とヲタク3兄弟は、なんとなく拍手をした。

「じゃぁ、次蒼!んで、男子の右端から順番にってことで!!」

あぁいいね!それって……次私!?なっ何言えばいいんだよ!?と、私が焦っていると追い打ちをかけるように春の口元が早く早くと動いた。

……わっ分かったよ!!言えばいいんでしょ!?言えば!

「えっと……春の友達の氷野蒼(ヒョウノアオ)です!一様、部活でテニスやってます。あぁ、まぁ、よろしく!」

こんなんで……良かったのかな?と、思っているとみんなちゃんと拍手をしてくれた。じゃぁ、これだけでいっか♪

私は、そうやって不安を受け流した。
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