ヲタ恋
「それじゃぁ、うちの目の前のあなたから自己紹介お願いします……!!」


こうして、一通り自己紹介が終わった。ん〜あぁ、ボーとしててあんまり聞いてなかったけどまぁ、いいよね!?と、オレンジジュースを飲んでいると、隣で春が時計を何度も見ていた。

ちなみにヲタク3兄弟(兄弟じゃないけど……)のうちの二人は、私たちには理解できない歌を熱唱している。

「春?なんでさっきから時計、気にしてるの?」

「えっあぁ……もう一人呼んだんだけど、来ないからさぁ……。まぁ、もういいやっ」

「あっ……いいんだ……」

「うんっ!いいよ!!……おっしゃ!じゃぁ歌うか!」

春は、何かを決心したかのように立ち上がった。私は、小声で「がっ頑張れ……!」と言う。まぁ、聞こえてないだろうけど……。

それから、春の歌を聞きながらまたオレンジジュースを飲む。春とさっきまで歌ってた二人(名前忘れたし……)は、かなり盛り上がっている。

暇だなぁ……

と、思っていたら、私の向かいに座ってた男の子が話し掛けてきた。

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