野いちごM-1グランプリ!

由良「なんで、そんなに残念がるんだよ。だいたい、お前は反政府組織の人間になったんだよ?」


悠人「いや、ノリで。」


由良「・・・はいはい、分かりました。それで?」


悠人「それで?」


由良「いや、このくだりなら、次は僧侶だろ?僧侶言えよ!」


悠人「あぁ・・・知り合いの寺にお世話になっているお坊さんいるから。それで。」


由良「終わった!しかも、マジで僧侶だ!何一つ文句言えねぇ!」


悠人「だいたい、なんで僧侶は回復魔法なんだよ?坊さんだろ?回復魔法とか関係ないだろ?」


由良「気持ちは分かるけど、今、そこにキレなくても・・・」


悠人「だったら、俺は巫女さんがいい!」


由良「何の話だ!?」


悠人「禿げオヤジ連れ歩くぐらいなら、巫女さんが良いという話だ!」


由良「ワケわかんねぇよ!だいたい、巫女さんって神主さんがいなくちゃ、意味ないだろ?」


悠人「男はイラン!むさくるしい!」


由良「本音が出た!」


悠人「あ、ちなみに関係ないが、白魔法とは神父が扱う術で、病気=呪いという考え方が蔓延していた時代においては、まさに神父は医者だったわけだな。日本に来たイエズス会のメンバーが無償で医療を行っていたというのも、由来しているかもしれないが。」


由良「ホントに関係ねぇよ!しかも、そこまで理由わかってんなら、キレるなよ!」



悠人「ほら、情緒不安定な17歳だし。」


由良「あ、そうですか・・・ちなみに俺もですよ。」


悠人「マジで!?」


由良「同級生だろ!驚くんじゃねぇよ!」
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