永遠にきみに


どちらもあたしには全く聞き覚えのない名前だったから、慌てて首を振る。

「わかんない。誰なの?有名人?」
「有名っちゃ有名かもねー。二人ともサッカーがすごい上手で、私立からお誘いがかかったらしいよ」
「へぇ、サッカーかぁ」
「でも、結局うちの中学に来るらしいって話だったけど、ホントなのかな?」
「え?私立の話を蹴ってうちに来るの?」
「そうみたい。わたし、ちょっと聞いてこよっと!」
「あ…っ」

好奇心で目をキラキラ輝かせながら、アイコは二人に駆け寄っていった。

あたしが引き止める間もなく、もう話しかけている。

すごい行動力…。

「ねぇねぇ、二人って夏木くんと白石くんでしょ!?」
「あ、うん。俺らのこと知ってるの?」

二人のうちの、片方が答えた。

その子はつり目で、真っ黒な髪を短く切っている。

二人ともスポーツをやっているというだけあって、小学校を卒業したばかりとは思えないくらい背が高い。

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