天から舞い降りた赤ちゃん
「簡単な事を言わないで、輝、今、歩ちゃんのおしめやミルクもないのよ。
それに、空いてる店なんて、こんな時間だからないわ。
どうするのよ。
明日の朝イチの店に買いに行くが、今日、どうしようって思わないの。
それに、私が育てないなんて言ってないわ」
掛け時計を見て、困った顔で、輝の顔を見ずに耽てると、
タッタッタッと去って行く足音が聞こえて、
携帯で、ぶるぶると誰かに電話をしてる音が聞こえたと思ったら、
「夕崎、お願いあるんだけど」
「・・・・・・」
「うん、夕崎の知らない人から赤ちゃんを預かっただけど、赤ちゃんに必要なおしめなどを置き忘れたらしく、その人は、海外に行ったらしいんだ。
夕崎、最近、子供が出来たらだろう。
それで、お願いなんだけど少し別けてくれないか。
今、店も閉まってる頃だし、頼めるのってお前しか居ないんだ」
「・・・・・・」
「今から行かして貰っていいか」