天から舞い降りた赤ちゃん



寝始めようとしてた歩ちゃんが、チャイムの音に反応して、


「うぎゃぁ うぎゃぁ」


と瞬間湯沸し器みたいに、一瞬で泣き出したから、チャイムの音が嫌なのか、それともびっくりしてなのか、嬉しいのか、分からない。


ただ、歩ちゃんの声は、何か言いたそうに、涙がポロポロと頬に流れてるのを、頭を抱えて抱き締めた途端に、笑った風に感じ取れる。


泣くのを辞めて私の顔をじっと見つめて、

「きゃっ きゃっ」


って、笑いだしてると、


「ただいま、歩ちゃんの様子はどうだった。
夕崎家から、色々貰ったが、夕崎の奴、奥さんに言ってなかったから、言ってなかったから、ちょっと時間が遅くなっただ」


と輝は、紙袋におしめや哺乳瓶やミルクなどを2袋ぶん入ってる。



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