[短編]君と過ごす日々
櫂との出会いは、入学して少ししてからだった。
同じクラスだったんだけど、あまり男の子と会話しないあたしは櫂の存在を知らなかった。

入学して初めての席替えで席が隣になった。
話してみたら趣味や好きな事を同じで自然と仲良くなった。
それから、女友達といる以外は櫂といるようになったんだ。

「じゃぁ、由奈は今年も櫂君と過ごすんだ」

親友の澤田美奈。
一緒に買い物して今喫茶店でお茶中。

「そうだよ」

「ふぅ~ん
あんた達さぁ、付き合わないの?」

・・・・・!!

「ゴホッ」

「ちょっ・・・由奈大丈夫?」

紅茶が変な所に入ってうまく呼吸が出来ない。

「・・つ・・付き合うって?」


「だ・か・ら、由奈と櫂君」

「ないないない」

おもいってきり手を振る。
あたしと櫂が付き合う・・・。
それはない。
櫂だってあたしを女の子・・異性としてみてないだろうし。

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