[短編]君と過ごす日々
今日は櫂と会う日

大晦日までもう少し。
すみれちゃんの事話したら、大晦日に遊べなくなるのかな?
それはそれで寂しいけど、仕方ないよね

「由奈、元気ないけどどうした?」

高身長の櫂があたしの顔を覗き込んでくる。

「えっ・・あ」

「なんかあるなら言えよ」
優しく微笑む櫂。

言わなきゃ・・ね。

「実は・・」



********

「それで」

櫂の不機嫌そうな声。
こんな口調初めてかもしれない。

「それでって・・だから、すみれちゃんとアドレス教えるから連絡してあげて」

「・・由奈は・・」

「何?」

「由奈は、俺がその子と付き合ってもいいの?」
< 6 / 20 >

この作品をシェア

pagetop