[短編]君と過ごす日々
えっ・・

櫂の顔をみると
ドクン、
泣きそうな悲しそうな顔をしてる。
なんで、どうしてそんな顔するの?


「付き合うか・・は櫂が決めること・だよ。
あたしは・・櫂の彼女・・じゃないんだし・・・」

まただ。
胸が苦しい。

「分かった。
じゃぁ教えて」


「あっ・・・うん」

無言の中、赤外線ですみれちゃんの連絡先を教える。


「悪いけど俺帰るわ」

「えっ・・」

「山本さんには連絡するかさ。
心配すんな。ただ・・・・・・・」

「ただ?」

櫂の表情はさっきから全然変わらない。
ねぇ、あたしがそんな表情にさせてるの?
「俺や由奈に恋人が出来たら、こんな風に会えないんだろうな」

えっ・・・
会えない。

「また連絡するな」

ポンッ
と頭を撫でられる。

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