先生!?
「そうだけど、なんだ?」

言ったとたん、バッコン!って音がした。

俺は何がどうなったか分からない。

でも、音と一緒にかなりの激痛が走る。



どうやら、殴られたらしい。

そして、男は俺の上に乗っかり、スゴく鋭い目で俺を見ている。

一体お前は誰なんだ?

「おい、てめぇ!俺の妹、どうしてくれんだよ!?てめぇのせいで、マナの記憶がなくなっちまっただろうが!」

俺の妹?つまり、こいつはマナの兄貴かぁ。

「ちょっと輝!やめなさい!!」

輝?マナの兄貴は輝という名前らしい。

「どうもすみません。マナがいつもお世話になっております…。」

お母さんか。

「あの…、少しお時間ありますか?大事な話なんですけど…。」

俺は、ある事を考えた。考えた上で話すことだ。

「いいですけど。」


そして、マナの兄貴はマナのそばにいさせて、俺はマナの母さんと話をする。

「大変言いにくいのですが、今からはなすことは、マナさんが倒れた事と記憶をなくした事に関わる大事な話です。」

「と言いますと…」

「原因です。3ヶ月前のことでした。以前マナさんは私にいろいろな事を話したりしてくれました。そして、私に告白したの
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