先生!?
さっさと英語教室に連れて行かれる。

はぁ、早く腕を放して?

あたしの顔は多分赤い!

「座れ。」

先生と向かい合わせで座らされる。あたしが逃げないように足を挟まれてる。

メッチャドキドキするぅー。

意識が吹っ飛ぶよ…

「なぁ、宝丞は俺のことそんなに嫌い?」

これって、一応説教ですよね?

でも、嫌われるのだけは嫌!

「嫌い?なわけないじゃないですか!好きです!大好きですぅー!」

あれ?あたし言っちゃったぁ…

「やっ、あの…、その、先生と、してですからね?」

「はははー、宝丞、お前面白すぎ!分かりやすいんだよ!へぇ…。俺のことそんなに好きなんだぁ。」

絶対無理!

あたしの目から、たまってた涙が次々に流れ落ちて来た。

ハッズぅー!

まじではずイ!!

「その言葉、まだ、先に取っていて?今言ったら俺、襲うよ?」

そういって、先生は抱き寄せてくれた。

顔は恥ずかしくてみれないけど、笑ってくれているかな?

切ない顔を見るよりは、笑った顔の時の方が一緒に居やすいから…。

「泣き止んだ?」

「…ぅん」

今何時くらい?

結構泣いたよね、あたし。

「もう暗いから家まで送るよ。」

家まで?

んなの誰か見てたら、ヤバいじゃん!!

「ダメ!絶対ダメ!バレたらヤバいじゃん。」

送って欲しいけど、これだけはダメだよ?

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