treasure hunting
―数日後―
早いもので、入学してから1週間がたった。私に友達ができた。
「ユリアー・・・ちゃん!」
「あはっ。だから呼びすてでいーって。ユカリちゃん。」
西野ユリア。それがその友達の名前だ。最初私はモエと一緒にいた。
でも、モエとユリアが生活班が一緒でよく話しているから、私もまぜてもらったのだ。
ユリアは気さくな人だった。結構ツッコミとかするし、マイペースというか
何というか・・・。とにかく一緒にいて気が合う。だから私らはすぐ
とけこむことができた。
そしてもう1人・・・。
「あたしもまぜてほしいです・・・。」
「あっトモコ!ちゃん。」
若崎トモコはかわいい子だ。けっこうギャル系の子たちとつるんでいたが、
クラスが全員離れてしまったそうだ。だから私らと同じオーラを放っているのを
きっかけに仲良くなった。
たいてい私、モエ、ユリア、トモコの4人で教室移動とかしている。休み時間も
いつも一緒だ。
そして、他のクラス・・・4組にも気の合う人がいた。
「ミキー!」
「あ、ユリアとその仲間たち。」
『オイオイ。』
白川ミキ。この子はユリアと小学校からの仲だそうだ。ミキは頭がいい。
でも性格がすごくユニークというか、変わった人だ。ミキも同じくギャル系なので
よく私らのクラスに遊びにきてくれる。
それからは休み時間は5人で過ごすことが普通となっていった。
5人は楽しかった。中学校なんか、と思っていた気持ちも5人でいるときは
ふっとんでいく。毎日が充実していて・・・うれしかった。
今日もいつものように遊んでいると・・・