「Duck and Swan」



(ヤバい、パンツがっ!)


いや、そんなことを言ってる場合ではない。


「すいませんっ!大丈夫っすか!?」


「うん、大丈夫だよ。」


女の子には大した怪我がなく、
俺はホッとした。


その女の子はすくっと立ち上がると、
俺が行こうとした方向と反対方向に歩いていってしまった。


(あんな美人な人、この学校にいたっけ?)




俺はその場にしばらくとどまった。


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