『naturally』


「…………」



勘違いかもしれない。

クロチェ国親衛隊の制服に身を包んだ華奢な体が、本来の在るべき姿を求めている。


リューシュにはそう見えて仕方なかった。


あんな姿を見てしまってはもう、シェナに一戦交えようなどと言える気がしなかった。


そのままシェナを残し、リューシュは静かに部屋を後にした。


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