『naturally』
照れて逃げ回るシェナを宥めながら、身支度を整えること数十分。
「お待たせいたしました。お嬢様の着替えが終わりました」
何度となく部屋をノックしようとしたのを我慢し、部屋の前で悶々としていたリューシュを侍女が呼んだ。
部屋の外に出てきた侍女と入れ替わりに、足早に部屋に入ろうとしたリューシュに侍女が声をかけ呼び止める。
「さすが、リューシュ様が見初められた方ですねっ」
「見初められたっ!? 何言ってっ!」
慌てて否定しようとするリューシュの、動揺しきった反応。
その姿がシェナのときと同じで、侍女は思わず笑みを漏らした。
「それより、早くご覧になってくださいませ」
こう言って部屋の奥へと手を向け、リューシュの視線を促す。
そこには自分が見立てたドレスを纏い、栗色の長い髪を下ろしたシェナがどこか不安げな表情で立っていた。
ほんのり施されたメイクもシェナの魅力を引き出している。
「…………」
予想以上のシェナの仕上がりにリューシュは言葉を失い、ドアの前で立ち尽くしていた。
「お待たせいたしました。お嬢様の着替えが終わりました」
何度となく部屋をノックしようとしたのを我慢し、部屋の前で悶々としていたリューシュを侍女が呼んだ。
部屋の外に出てきた侍女と入れ替わりに、足早に部屋に入ろうとしたリューシュに侍女が声をかけ呼び止める。
「さすが、リューシュ様が見初められた方ですねっ」
「見初められたっ!? 何言ってっ!」
慌てて否定しようとするリューシュの、動揺しきった反応。
その姿がシェナのときと同じで、侍女は思わず笑みを漏らした。
「それより、早くご覧になってくださいませ」
こう言って部屋の奥へと手を向け、リューシュの視線を促す。
そこには自分が見立てたドレスを纏い、栗色の長い髪を下ろしたシェナがどこか不安げな表情で立っていた。
ほんのり施されたメイクもシェナの魅力を引き出している。
「…………」
予想以上のシェナの仕上がりにリューシュは言葉を失い、ドアの前で立ち尽くしていた。