飛べない羽根
流れる車内のアナウンス
次の停車駅で降りなきゃ
寒いし暗いし早く帰ろう
駅を出てすぐのバス停で
携帯片手にバスを待つ。
しばらく経って、眩しいライトが
くっきり影をつくりだす。
車内はむわっと暖かい
わたしはふわぁと眠たげに
結露した窓に目を向ける
外の光がちらちらと
かすかに映るのが見えてた
7つめのバス停で降りる
吹き抜ける風は生き地獄
何でこんなに寒いんだ?
しぃんと澄んだ星空は
全然手の届かない場所