飛べない羽根

家に帰って

まっすぐ部屋に閉じこもる

セーラー服を脱ぎ捨てて

暖房のスイッチを入れる


徐々に暖まっていく部屋

少し空腹を覚えて

台所で食料探し


妹は塾、親は仕事

わたしはひとり。


いろいろなかたち

わたしのいちにち

これ以上なんて求めない


なのにどうして

「違う」って、

心の何処かが疼くんだろう


消し去れない違和感

感じれない臨場感

何を探しているのかも

未だに掴めないままで

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