飛べない羽根
すっかり冷えた全身を
シャワーのお湯であたためる
ひとは飛べない
飛ぶことが
解放だともし言うのなら
きっと“死”がその解放を
意味していると思うから
世界に溶け込める人々、
それはまるで
花のよう。
たとえ風雨にやられても
しっかり地面に繋がって
翳りなんてないみたいに
いつか綺麗に咲き誇る。
溶け込めないわたしは
やっぱり羽根ね
ふわふわ、ふわふわ
好き勝手にみえて
落ち着ける場所を
探しているの