飛べない羽根

きらきら、きらきら。

まだひとの少ない教室。


射し込んだ陽が反射して

窓際でつくる光の絨毯。


静かな時間も8時まで。

クラスメートのお喋りで

教室中に

花が咲く。


その花はきっと夏の花。

鮮やかすぎる色を持ち、

まっすぐ空へと伸びている。


きっとわたしは

花になれない。

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