飛べない羽根
どうしていいかわからない
繰り返す日々のなか
“違う”ことに気づかれないよう
身をひそめ、
わたしは今日も
何も変わらなかったことに
ほっと息をはく。
それは安堵
それは失望
希望はひとつ
願わくは、
いつか解放される日までに
“わたし”がわたしに
なれますように
飛べない羽根は
今もまだ、
空を夢見て
未来を描く
それが泡沫の夢であったとしても
世界に混じわれない身にも
確かに明日は巡り来るから
夜は更ける。
あぁ、1日が終わる。
end.