短小説
アカネ色の空
あかね色の空…つまり、夕日の時。
私は告白しようと決めていた。
海が見える海岸、彼を待つ。
「ごっめん、アカネ遅れた!!」
大好きな彼、カイ君は遅れてやってきた。
もう、あたりは暗い。
夕日は沈んでしまった。
「遅いよ、カイ君!!」
私はぶち切れる。
「ごめんて、ごめん。
あのさ、アカネ話あるみたいだけど…
俺もアカネに話があるんだよね。
俺から先でもいい?」
「ん?なに」
もう、今日は告白するのはやめようとした。
やっぱり、夕日がキレイな時がいいから。
「俺な、アカネが好きだよ」
「は?」
いきなりの告白に戸惑う私。